♪ リムニーのベル / ザ・バーズ:1965年作

0 0
The Bells of Rhymney - The Byrds

気になるバンドは・・・?
1964年に始まった英国バンドの全米チャートへの侵略(ブリティッシュ・インヴェイジョン)により、チャートから、はみ出しを喰らったアメリカのアーティスト達~そんなアメリカ劣勢の中、果敢に英国勢の前に立ちはだかったバンドがありました。

そのフォークとロックを融合させたようなサウンドは、後に“フォーク・ロック”と呼ばれ、ビートルズにも影響を与えることになります・・・

1965年、『気になるアメリカのバンドは?』という問い掛けに、『気に入っているのはバーズだよ』と応えたのは、ビートルズジョン・レノンでした。


 Mr Tambourine Man
【 Album Data 】
リリース:
1965年6月21日
チャート:米国6位、英国7位


ブリティッシュ・インヴェイジョンの中・・・
1964年のビートルズ上陸から始まったブリティッシュ・インヴェイジョンの波はアメリカのバンド連中に大きな衝撃を与えました。
後年のインタビューでジェファーソン・エアプレインポール・カントナーは、『感心させられたよ!アメリカに来るのは最高レベルのバンドだった。こっちは様々だ。下手なバンドも腕のいいバンドもいた。でも、向こうは全英のトップだ!』とこのように、当時の英国バンドのレベルの高さを物語るような話をしておりました。

そんなアメリカのバンドが苦戦する中、チャート首位を奪い返したのが今日ご紹介するバーズです。

洗練されたサウンドを持つバーズ・・・
『アメリカからビートルズへの解答』
このような最大級の賛辞を贈られたのも何となく理解出来ます。

ビートルズとバーズの関係
ビートルズ、特にジョン・レノンの面白いところには、他のアーティストへの評価のコメントがあります。
本当は仲良しなのに、“ビートルズなんて・・・”という反骨のポーズをとるストーンズのミック・ジャガーに対しては、「奴等はいつも、半年遅れで俺達の後を追ってくる」とハチの一刺し!

そのくせ、互いのレコーディングに参加するなど仲のいいところを見せます。

互いのイメージを理解し、相手の実力を認めているからこそのポーズなんでしょうね~
ただファンは贔屓のライバルを罵ってましたがね!(爆)

それに対して、『イギリスはビートルズの国だから、音が良くなる水でもあるのかと思ってた』とユニークな表現でビートルズを賞賛したのがバーズロジャー(ジム)・マッギン『バーズとビートルズではな、格が違いすぎる。俺達も色々編み出したが・・・“アメリカのビートルズへの解答”なんておこがましいよ』と謙虚に答えたのがデヴィッド・クロスビー・・・
元々、ビートルズ映画『A Hard Days Night』を見た事が、バンド結成の切っ掛けになったバーズですから、このような評価をするのはごく正直な気持ちだったんでしょうね。

ビートルズは、このような真摯に自分達を評価してくれる相手には・・・
『気に入っているのはバーズだよ』
勿論、リップサービスだけじゃない、実力を認めた上での発言なんでしょうが・・・

こうゆう使い分け~TPOに応じた知恵と言うんですかね?(笑)

 

炭鉱での災難が描かれた痛ましい物語
今日ご紹介する曲は、1965年6月21日にリリースされたバーズのデビューアルバム『Mr.Tamblin Man』に収録されている「リムニーのベル The Bells of Rhymney」です。
この曲は、同年12月にリリースされるビートルズ『Rubber Soul』の中のジョージの作品誕生に大きな影響を及ぼします。

英国のウェールズの地名が出て来るこの曲の作詞者は、リムニーという場所で生まれたアイドリス・デイヴィスという詩人。 元々は炭鉱の仕事に携わっていましたが、1926年に起きた大規模なストライキを当時の英国政府に激しく弾圧され、仕事を辞めることになります。
その後、苦労して大学に進学し、教職に就いた後に詩を書き始め、炭鉱夫として自分が経験した“炭鉱での災難”を詩に書き留めたのがこの「リムニーのベル」でした。

The Bells of Rhymney - Pete Seeger


原曲はピート・シーガー
この詩を元に1958年に発表したのが、アメリカのフォークシンガーのピート・シーガーでした。 彼はこの曲の他にも、誰でも知ってるような数々の名曲を生み出している重鎮中の重鎮のような人!
残念ながらその人なりを語るだけの知識を持ち合わせておりませんので、せめてそれらの曲のカヴァーを紹介することで、その埋め合わせをして行こうと思っています。

The Bells of Rhymney - The Byrds

リムニーのベル / ザ・バーズ
私に何を与えてくれるの?―と
リムニーの悲しい鐘が鳴る
未来への希望はあるの?―と
マーサの茶色の鐘が鳴る
鉱山主を作ったのは誰?―と
ロンダの黒い鐘が鳴る
鉱夫を殺したのは誰?―と
ブライナの不吉な鐘が鳴る

芸術の破壊者たちを法廷に引き出せと
ニューポートの鐘が鳴る
すべてが“もしも、もしも・・・”だと
カーディフの緑色の鐘が鳴る
シスター、何をくよくよ悩むの?―と
ワイの銀の鐘が鳴る
私に何を与えてくれるの?―と
リムニーの悲しい鐘が鳴る

私に何をくれるの?―と
リムニーの悲しい鐘が鳴る
未来への希望はあるの?―と
マーサの茶色の鐘が鳴る
鉱山主を作ったのは誰?―と
ロンダの黒い鐘が鳴る
鉱夫を殺したのは誰?―と
ブライナの不吉な鐘が鳴る


関連記事
ページトップ